こんにちは。あいです。
今回紹介するのは『なれずし』です。
これは酒蔵が作っている熟れ鮓なのですが、なかなか手に入らないレアなものでもあります。
私にとってこの熟れ鮓は常に冷蔵庫にあって欲しいものです。
それは
『太田酒造場がつくる鯖の熟れ鮓』
です。
なれずし とは
熟れ鮓は寿司のルーツとされているもので究極の発酵食品と言われています。
魚介類を塩と米飯を混ぜて乳酸発酵させた保存食品で、日本各地で様々な種類があります。
例えば、
石川県の郷土料理である「かぶらずし」
秋田県の郷土料理である「ハタハタずし」
滋賀県の郷土料理である「鮒ずし」
保存食としてだけでなく、ハレの日のご馳走として欠かすことのできない伝統料理でもあります。
東南アジアが起源の魚の保存方法なので、日本だけでなくタイやベトナムにも同様の食文化があります。
なので国内だけでなく世界各国のなれずしを食べてみたいですよね。
太田酒造場とは
太田酒造場では辨天娘を造っています。
平成21年(2009年)より原料米は全て鳥取県若桜町産の契約栽培及び自社栽培した酒米を使い純米酒を造っています。

酒の仕込みの特徴は、
酒米を生産者(田んぼ)ごと・品種ごと、タンクを分けて仕込んでいることです。
つまり、同年度の同酒米でもタンクごとに異なる味わいの辨天娘が産まれるのです。
これをお酒の個性として大切に扱っていますので、タンク順に1番娘、2番娘…と名付けて出荷していています。この呼び名が可愛らしいですよね。

私は辨天娘の青ラベルが好きです。
この青ラベルはちょっと特殊で5種類のすべての酒米が入ったお酒です。
端米を契約農家さんから買い取りそれを仕込みに使ってるので、原料米の等級検査が受けられないため税法上純米酒と名乗れないものです。
それぞれの米の持ち味を表現している辨天娘。ぜひラベルの飲み比べだけでなく、○番娘の飲み比べもしてもらいたいです。
鯖の熟れ鮓
日本酒を通して米や麹の文化を伝えることも大事にしている太田酒造場は、日本酒だけでなく「なら漬、鯖の熟れ鮓」の製造・販売もしています。
鯖の熟れ鮓は蔵元に行かないと食べれなかったものですが数年前に商品化されました。
これを知った時はとても嬉しかった!!
なぜならば、行きつけのお店で食べた時の味わいが忘れられなくて…。
この時は販売前でしたので、
「二度と食べられないかも!?」
と思いすごく大事に食べた記憶があります(笑)。

抗菌作用のある熊笹を敷き詰めた木桶に麹と塩鯖を1ヶ月漬け込んで作っています。
添加物を一切使わず昔ながらの製法を、おばあさま、お母様と引き継がれ、現在は若奥様が仕込んでいると言います。
そのままと炙りの二種盛り。
麹も美味しいので必ず添えます。
今回合わせたお酒はもちろん「辨天娘 青ラベル」を燗にして。
絶品。
鯖の旨味が凝縮していて麹の甘味と絶妙な塩味。
口の中で旨味がずっと続いているので、旨味の余韻を楽しめます。
噛み締めるたびに、
『贅沢だな〜。本当に贅沢だな〜。』
と思う一品です。
まとめ
昔ながらの製法を守り続けて欲しい鯖の熟れ鮓。
手作業なので生産数が限られますから、なかなか手に入らないのが難点です(涙)。
是非同じ土地のお米からできた日本酒と鯖の熟れ鮓を一緒に味わって、日本酒だけでなく麹の文化も知って欲しいと思います。

私は食をキッカケにして人生が豊かになりました。
食に関心を持つことで、いくつになっても食べる楽しさを失わない生き方を目指しています。
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